ハナシは“この世の果て”の話からいきなり身近になるんだけど、「青春とオートバイ」と無理矢理コジツケて、今回は昨年挙行した「福島でUFOに会おう!ひとりオートバイ旅」の事を残しておこうと思う。
福島といえば原発事故以来、毎年1度必ずNHK「週刊ニュース深読み」の被災地中継で行かせてもらってたんだけど、何しろ番組が打ち切りになってしまったので、今年からは自分で行かなきゃならないな…と。

2018年の富岡町。桜のアーチで有名な夜ノ森のバリケード前。ありきたりな感想で申し訳ないが、撮影地点とこのアパートの一体何が違うと言うのだろうか
まあ野次馬と言われればコレほどの野次馬もないんだけど、不肖ワタクシ、行動原理のほとんどが「興味本位」なので寛大に許していただきたいトコロであります。ネコは殺しませんので。
最後の福島は、帰還する住民を受け入れる直前の富岡町。発災直後の、生活の痕跡を残したまま静かに朽ちていく「帰還困難区域」の壮絶な哀しさは今でも忘れられない。

これも夜ノ森の「帰還困難区域」。車窓からの流し撮りだが、多くの事を語りかけてくる
あの後、順調に(?)帰還が進んでいるならば、「ずっと行きたかった双葉町・浪江町辺りをオートバイで走って、なんか美味い海のものでも食えないないかな~」という、事情をご存知の方なら「アホか、帰れ!」な動機で、計画を始めた2019年の夏直前。
まずは拠点を決めないと。田舎だから大した渋滞もなかろうし、頼りになる世界のHONDAの壊れないオートバイはあるし、ハイウェイでさえ繋がっていれば、結構な範囲を走れるのじゃ無いかと、浅はかに考えて出した結論。

あんま乗ってあげられないのに、ホントになかなか壊れない優秀な相棒「HONDA VT400S」。ややドン臭いんだけど。愛称は“クローニン”。
「郡山~猪苗代周辺のまったり温泉をベースに、周辺の面白スポット冷やかしながら、行けるだけ原発に近づく旅」。どうでしょう(知らん)。
そこで重要になったのは「郡山からフクイチ原発までの間に何か“オモシロスポット”なんかあるのか?」という事(田舎の人すいません、失礼で)。

白河。東北道阿武隈PAにある「これよりみちのく」の碑。眺めて、「来た!行くぞ!」感をチャージ
綿密な調査(ネットググってるだけ)の結果、発見!その存在を知って、我ら世代(昭和40年男クラス)が放っておけるわけがないスポットが!
その名も「飯野町“UFOの里”」!!
こんな施設(町ごとだぜ?)の存在を知ってスルーできるオトナクラスな諸兄とは一生友達になれないかと存じますが、もうココ行くしかないじゃん。

町を挙げての本気が嬉しい「飯野町UFOの里」。
知って行かずにおらりょうか
そもそも「UFOふれあい館」の後ろにそびえる「千貫森」は“古代ピラミッド説”もある本格的オカルトスポット。今の子にはとてもマジに聞いてもらえない60年代~70年代のオカルト国家ニッポンを代表する貴重な地域であることが判明。
90年代、例の悪名高き「ふるさと創生事業」の一環で思い切り「UFOの里」に舵を切ったという潔さ。相当賛否あったと思うが、全然アリです!

この旅の拠点、郡山・磐梯熱海の町並み。俺の住んでる文京区から、田中角栄ばりに2〜3回しか角曲がらずに着いた感じ
実際はこの施設の存在に興奮して、それ以外をかなり行き当たりばったりに決めたこの「みちのくの入口でウロウロひとりツーリング(ネーミング変わりすぎ)」、次回から詳しく!
◉野磁馬
最近のコメント