黄海に面した朝鮮半島の左端(西端)、全羅南道=전라남도(チョルラナムド)への旅。
今回の目的地その1、長城郡=장성군(チャンソングン)は光州広域市の真上、全羅北道との境にある田舎町(こんな言い方で良いのか不明だが、基本韓国はソウル以外全部田舎)。

韓国の田舎に行くなら誰もが来なくてはならぬソウル駅。
この時はまだ、検疫テントも軍人の姿も無い(2020.2月)
今回は金浦空港から出発。とりあえずA’REX(空港鉄道)でソウル駅に出よう。その間に、最近は日本でもアプリで簡単に買える高速鉄道KTXを予約、「光州松汀駅=광주송정(クワンジュソンジョンヨッ)」にGO。

KTX光州松汀駅=광주송정(クワンジュソンジョンヨッ)。
青いガラスと地下道に続く昭和レトロなラッパ型アーチが特徴
およそ2時間ぐらいかな?ソウルから光州に行きたい場合、「KORAIL(国鉄)光州駅」は大きい都市の中心部なのになぜかKTXの線からビミョーに外れており、郊外の湖南線「光州松汀駅」に行くしかないのが現状(高速バスならまた別か)。
ここから全羅南道各地方都市へのハブである「光州総合バスターミナル=광주종합버스터미널 (クァンジュチョンハッポストミノル) 」に向かう。
問題はこのバスターミナルまでが遠いこと。とりあえず目の前の大通りを渡り、タクシーに乗っちゃおう。路線バスだと結構ウニャウニャして目的地にナカナカたどり着かないからネ。

「光州総合バスターミナル:通称U-Square」。文明の甘い香り。この施設の中にバスターミナルがある
「アンニョンハセヨ~」と乗って「ポストミノル、カジュセヨ~(バスターミナル、行ってください)」と呪文を唱えよう。
我が家の“ハングルマスター”の妻には、「フレーズで覚えているといつまでもハングル話せないよ!」と叱られるけど、もうとりあえずゲンバで通じればいいや、と(ご飯屋でも相変わらず「イゴ、ハナ」な俺です)。
で、30分ほどで到着。「U-Square」という施設内にある光州総合バスターミナル。あるのはわかっていたけど、
「ホントにあった!」

以前番組で、映画「タクシー運転手」のモデルになったキム・サボク氏の息子さんを取材した際、撮らせていただいた本物さんの勇姿。
タクシーの色はあのカエル色ではなかった!
話は少し逸れるけど、韓国人全員が観た(嘘)傑作映画「택시운전사:タクシー運転手 約束は海を越えて(2017)」のイメージで、「光州の기사님=技師様(“運転士=ウンジョンサ”ではなく、キサニムと呼びます)は良い人ばかり?」とか思っていると、マジ最初から外国人客をナメた、もし時間が許せばトコトン日本語で喧嘩したくなるクソジジイ運転手も多いので忍耐が必要だから!韓国通なら常識だけど。
何がキサだコラ!あの運転!あの態度!
…失礼、まあきっと何か俺が特にカンに触るようなことをしたのかも知れませんね…

この春には「5.18事件」についての取材にも来た光州。映画ほど立派な運転手ばかりじゃないことはわかった。
いずれまたしっかり残しておきたい体験多数。
このアイコンとなったビルも、老朽化で取り壊されるらしい
で、ターミナル内。タッチパネル式の自動券売機には「日本語」ボタンもあり嬉しい限り。
操作案内のアジュンマも多く配置されているけど、「日本語」とタッチした途端、皆サッと離れていくのが少し寂しい。ここで、目的地の「長城駅」を発見できなかったので、遠巻きにしているアジュンマに「チャンソンヨッニ、カゴシッポヨ(またフレーズ)」と言ったら、「あらあら、チャンソンは駅じゃなくてポストミノルしか無いわよ!」と言ってタッチして勝手に買ってくれた。…ありがたいが、大丈夫か。
あ、バスが来た。いよいよ長城に出発!

目的地「長城バスターミナル」。
ナゾの「YELLOW CITY」だけあって、何もかも黄色い
このバスチケットは、乗り場も乗車時間も印字してあり大変親切なので、その番号前で待っていれば必ず行けます。
◉野磁馬
最近のコメント